自然の力を引き出す、
備前焼のフードコンテナ
古くから種の保存や水甕(みずがめ)として使われてきた備前焼は、呼吸する器とも呼ばれています。釉薬(ゆうやく)をかけず、登り窯で約10日間かけてゆっくり1200℃まで温度を上げ焼き締めるので、強度や保温力がとても高いのが特長。また、内部に無数にある微細な気孔が、天然の微生物にとってはとても住みやすく、「発酵」を穏やかに導いてくれます。乳酸菌や酵母を住まわせ、繰り返し使うことで器自体が育ってゆく、ひしお作りに適した器です。備前焼のフードコンテナで仕込んだひしお は、まろやかな仕上がり。芳醇な香りと風味を存分に楽しめます。
長船、備前のエリア、
地域がつなぐものがたり
刀剣の一大産地と知られる備前長船で、できるだけ岡山県産の原料にこだわり地元の水と気候風土を大切にものづくりをしている「名刀味噌本舗」。その隣町、備前市伊部(いんべ)でその地の粘土を使い、赤松を焚き、器をつくる備前焼窯元「一陽窯」の木村肇さん。両者が初めて出会ったのは友人の畑でのこと。それは何かに共感、共鳴し合える瞬間でした。お互いに考え、話すのは、日本の気候風土により育んできた発酵文化。目に見えない微生物、ミクロの世界へ思いを馳せ、これからの暮らしに関わる醗酵のカタチを探求しています。
まろやかな仕上がりのひしおづくり。
暮らしに発酵を、育てる楽しみを。
万葉集でも詠まれているという、なめ味噌の一種「ひしお」は、ひしお麹と醤油、水を混ぜて発酵させた天然の調味料です。麹菌の持つ強力な酵素力で食品を美味しくしてくれます。作り方はとても簡単。材料を混ぜ、毎日かき混ぜて2週間で完成。微生物は生きているので、目で見て、肌で感じ、手をかけて、育ててあげることが大切です。円筒型のフードコンテナは、手でかき混ぜやすく日々の手入れがしやすいサイズ。家に住みつく微生物、手入れする人自身の常在菌や体温でその家ならではの自家製ひしおが出来上がります。日本に昔からあった伝統文化「発酵」を毎日の暮らしに。あなた好みのひしおを育ててみませんか。